top of page

【基礎】食品規格とは?ISO/FSSC/JFS‥徹底まとめ

本記事では、さまざまな種類が存在する食品規格を比較しながらそれぞれの特徴をまとめていきます。

そもそも食品規格とは何なのか知りたい方、規格の違いがはっきりと分かっていない方、

また規格取得を検討中の方にはぜひ読んでいただきたい内容になっています。



ISO(9001・22000)

まずは日本でも多くの方が耳にしたことがあるであろうISO規格


そもそもISOとはスイスに拠点を置く組織で、国際的な取引をスムーズにするために共通の基準を作る活動をしています。ISOが作った基準をISO規格と呼び、世界中の国々で採用されています。

日本の食品業界では、ISO9001(品質マネジメント規格)・22000(食品安全マネジメント規格)が

活躍してくれています。


ポイント

・ISO9001+HACCP=ISO22000

まず、ISO9001とは製品の品質向上を目的としたマネジメントシステム規格のことを指し、そこに食品の衛生管理をする手法HACCPを乗っけたものがISO22000となります。



・他の食品規格よりは安価で認証が取りやく、メリットも多い

メリット1:安全な製品を製造する仕組みが手に入り、HACCP義務化もクリアできる

メリット2:取引先・顧客の拡大に繋がる(輸出市場での競争力の向上にも)

メリット3:作業効率があがる



・国際規格ではあるが、世界的に通用するレベルではない

すこしややこしいが、ISO22000は一般的な食品安全のレベルを満たしているだけで、

世界的に見た時、または他の食品規格と比べた際、高い管理レベルとは言えないということもしっかりおさえておこう。

 

FSSC22000

次に、ISO22000の進化系FSSC22000


ポイント

・より厳密なマネジメントシステム

ISO22000では、手洗いや消毒等の手法がそれぞれの企業に一任されている一方で、

FSSC22000では、各プログラムにて手法が厳密に設定されています。



・GFSI承認認証規格  ※GFSI・・・世界的な食品安全の向上と消費者の信頼強化のため、食品安全管理の承認等を行う民間団体

GFSI承認認証規格を取得するということは、自社の衛生管理や生産工程管理が国際的な安全基準を満たしていると言う証明になり、あらゆる国で信頼を得ることができ販路の拡大に繋がります。


取得難易度は高く、値段も高い

同じ国際規格でもGFSI承認認証規格といった国際標準規格であるかどうかは大きな違いであり、

その規格のパワーも有効性もはるかに大きくなります。

やはりその分値段も倍以上かかってくることになります。

 

JFS規格(A/B/C)

続いて、国内発祥の食品マネジメント規格であるJFS規格

日本では最も取得されているであろう規格になります。


JFS規格には、A/B/Cの3種類があり、順に要求内容や項目数が濃いものとなっていきます。

JFS-C規格に関してはGFSIからの認証を得た国際標準規格となっています。


ポイント

・取り組みやすい

ビジネスの規模を問わず、幅広い事業者にとって取り組みやすく、段階的に食品安全管理レベルを向上させることができます。

JFS-A規格でもHACCp


・要求事項が簡潔で、わかりやすい。

ISO規格など海外発祥の規格に関しては、要求事項の原文が日本語ではないため、(もちろん翻訳された文章を使用するが)細かなニュアンスが掴めないといった側面があります。

しかしながらJFS規格は日本発祥ということもあり、理解がしやすくなっています。またISO22000と比べても要求事項のボリュームも少なく、これも取り組みやすさに繋がっているのではないかと思います。


・3部構成

ISO22000では、HACCPシステムを仕組み作りの一環として含めて考えますが、JFSでは分けた考え方になっています。初めて認証取得に取り組む方にとっては、ひとつずつ順番に要求事項に対応していけるのもとっつきやすさに繋がっているのかもしれません。

 

SQF規格

最後にSQF規格


ポイント

・製品認証の規格

他の規格と最も違う点は、製品を認証する規格であるというとこです。

ISOやFSSCはマネジメントシステムの認証であることに対し、SQF規格では特定の製品のみを認証することが出来ます。

例えば、ある工場において数種類の製品を製造している場合でも、特定の製品のライン上でのみ要求を満たせば認証がとれるということになります。


・シールドの貼り付けが可能に

食品の安全性をお客様にアピールするのに最も有効な手段であるシールド(製品の包装に付けるロゴマーク)を使用することが出来るようになります。

日本でも、より安全な食品を求めるお客様は増えており、他社と分かりやすく差別化を図ることが出来ます。

                                        2023年7月                                         

 

ここまで読み進めていただきありがとうございます。

弊社インスタグラムでは、皆さんの「難しそう」「よく分からない」を

「なんだそーゆーことか」に変える食品安全のあれこれを分かりやすく解説しています。

是非チェックお願いします1



公式LINE登録でも最新情報が受け取れます!

下記リンクから追加よろしくお願いします!

bottom of page