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SQFガイダンス文書:SQFプラクティショナー&代理のプラクティショナー

この記事は、SQFI ホームページにある Edition 9 Guidance Documents を参考に作成しており ます。(https://www.sqfi.com/resource-center/sqf-guidance-tip-sheets-and-checklists/


この記事では、SQF第9版のガイダンス文書18項目の1つ

「SQFプラクティショナー&代理のプラクティショナー」について解説しています。

コンサルティング経験豊富な弊社監査員による“ひと言コメント”は必見です。


全ての企業に当てはまるわけではありませんが、参考文書として読んでいただければ幸いです。 不明点、質問などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。


適用されるコードの要求事項

1、2.1.1.2

2、2.1.1.4

3、2.1.1.5

4、2.1.2.1

5、2.1.2.2

6、2.2.1.1


実施と監査のガイダンス

最上級管理者は、サイト内の事業運営と、食品安全(および該当する場合は品質)管理システム の実施と改善の責任があります。これには、サイト内の食品安全文化を主導およびサポートし、 SQF システムを実施および管理するための取り組みと資源を提供することが含まれます。


この点を支援するために、最上級管理者は、サイト内の個人を指名して、会社の食品安全計画を 作成、検証、妥当性確認、および維持し、SQF システムの運用を監督します。SQF プラクティシ ョナーは、SQF コンサルタントを利用して、SQF システムの開発を支援することができますが、 全体的な責任は、SQF プラクティショナーを通じて最上級管理者にあります。


SQF プラクティショナーの要求事項および資格は、2.1.1.4 と 2.1.1.5 に記載されています。SQF システムのトレーニングおよび試験は SQF プラクティショナーに必須ではありませんが、推奨さ れており、SQF プラクティショナーは、SQF コードの現在のバージョンとサイト内でのその適用 に関する知識を理解して証明する必要があります。


休暇、トレーニング、または病気のために主任 SQF プラクティショナーが長期間欠席している 場合、代理のプラクティショナーが SQF システムの運用の責任を負います。代理のプラクティ ショナーは、プラクティショナーと同じ資格を持ち、サイトの SQF システムに関する実用的な 知識を持っている必要があります。


一部のサイトでは、長時間の操業および多くの部門をカバーするために複数の指定された SQF プラクティショナーがいる場合があります。その場合、代理のプラクティショナーの要求事項を 簡単に満たすことができます。ただし、SQF プラクティショナーが 1 人のサイトでは、代理と なる個人を特定し、トレーニングを行い、必要に応じてプラクティショナー欄に記入できるよう にする必要があります。


プラクティショナーおよび代理のプラクティショナーはどちらも、技術的、品質的、食品の安全性、 および/または運用上の知識、経験、責任を持つ組織内の個人となります。


※代理のプラクティショナーへの要求事項は、SQF 品質コードには適用されません。


ひと言アドバイス


時々、SQF プラクティショナーに任命された方が新入社員だったり入社 2,3 年目の方がなっていたりしています。会社としては将来会社を担っていく若手にお願いしたい、という希望もあると思い ますが、責任権限が与えられていない方が任命されたらどうでしょうか。それはそれは当の本人達 は苦労しています。ネガティブな側面としては以下のようなことが起きてしまいます。


・指示を出す立場だが、社歴の長い先輩方や上司には言いづらい

・社歴が短いからとプラクティショナーの意見、指示に他の方は聞く耳を持たない


上記のような状況では、せっかく任せられたプラクティショナーが任務を全うしようと努力します が、当の本人が疲れて休みがちになったり最悪は退職してしまったり、ということもあり得ます。 また、このような状況でプラクティショナーが運用を頑張れば頑張るほど、結果として SQF を運 用するのは全てプラクティショナーだ、という認識が芽生え、ますますプラクティショナーに負担 がかかってしまい、形式的な運用になりかねません。 プラクティショナーは SQF システムにおいて中心メンバーに変わりはありませんが、SQF システ ムを運用するのは従業員全員で行っていくものです。


経営者は、SQF プラクティショナーを任命するにあたり、どのポジションが適任なのか、性格的なものは適任か、など充分に様々な視点から考慮し任命していただきたいです。任命後は、SQF プラ クティショナーに責任権限を与え、社内で共有することも重要です。


                                      2022 年 8 月


 

ここまで読み進めていただきありがとうございます。

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原文および弊社翻訳文書が気になった方はお気軽にお問い合わせください。

SQFプラクティショナー (ガイダンス文書1/18項目)
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