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SQFガイダンス文書:食品安全文化

この記事は、SQFI ホームページにある Edition 9 Guidance Documents を参考に作成しており ます。(https://www.sqfi.com/resource-center/sqf-guidance-tip-sheets-and-checklists/



この記事では、SQF第9版のガイダンス文書18項目の1つ

今回で2項目目となる「食品安全文化」について解説しています。

コンサルティング経験豊富な弊社監査員による“ひと言アドバイス”は必見です。


全ての企業に当てはまるわけではありませんが、参考文書として読んでいただければ幸いです。 不明点、質問などありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。


適用されるコードの要求事項

1、2.1.1.1.ii

2、2.1.1.2


概要

食品安全文化とは、食品安全に対する考え方および行動に影響を与える組織内全体での共通の価値観、信念、規範を指します。 食品安全文化の要素は、企業の最上級管理者の食品安全文化を推進するために使用する食品安全マネジメントシステムの要素となります。

以下のものが含まれますが、これらに限定されるわけではありません。

  • 食品安全方針および責任に関するコミュニケーション

  • トレーニング

  • 食品安全関連の問題に関する従業員のフィードバック

  • パフォーマンス測定


ひと言アドバイス

GFSIベンチマーキング要求事項が2020年版として改訂され、それに伴いSQF規格は2020年に8.1版から9版に改訂されました。その中の主な変更点の一つとして「食品安全文化(food safety culture)」があります。


“文化”というと、日本では”食文化”のような感覚で捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、どちらかというと ”食品事業に関わる人たちのモラルづくり” といったイメージです。

食品業界に限らずですが、製造現場ではトップダウンで日常業務がなされていることが多いと思いますが、経営者をはじめ“全従事者”が日常業務を考え、行動し、一人一人が製造する食品が安全であることを確認することが大事になります。目の前のプロセス管理や社内ルールの遵守はもちろん、業務内容に応じてボトムアップも大切にし、全従事者のモラル向上に繋げましょう。


ここまで読んであれ?と思われた方、そうです。これは当たり前のことですよね。SQFでは特定の条項で具体的に説明されていなかっただけで、本質的には以前のバージョンでも常に要求事項には含まれていました。


ただ、当たり前に行っていた事でも9版から具体的に要求事項となっているため、第二者監査、第三者監査では質問された場合に明確に答えられなければなりません。


日々の様々な活動が食品安全文化に繋がっているはずです。ある会社では、月次会議時に「食品安全文化としてどのような取り組みができたか?今後必要な取り組みは?」と意識的に“食品安全文化”という言葉を使って会議の中で討議されていました。

そこで突拍子もない議題が上がり社内で検討することもあるそうですが、それも一つの食品安全文化だと感じます。

また、その議事録を拝見した際、第三者にもわかりやすく当の皆さんも説明しやすそうでした。従来の要求事項に本質的に含まれていたとしても、意識的に言葉を使うことはとても良いことだな、と私自身も感じた次第です。


活動し、それをどのように記録に残すか、様々なやり方があると思います。今の会社に必要な取り組みを明確にし、社内の食品安全システムをより良くするために上手に記録も残していきましょう。

                                        2022年8月

 

ここまで読み進めていただきありがとうございます。

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原文および弊社翻訳文書が気になった方はお気軽にお問い合わせください。


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